サティシュ・クマール

Satish Kumar

思想家、平和活動家。1936年、インド生まれ。9歳のときにジャイナ教の修行僧となる。18歳で還俗。マハトマ・ガンディーに感銘を受け、「自分はもっと世の中の役に立つことができる」と決心。20代のときには、核軍縮のためにインドからアメリカまで無資金で1万3000キロを歩く平和巡礼を行った。その後、50年以上にわたって、世界に変革をもたらす活動を続けている。作家、講演者としても活躍するとともに、E.F.シューマッハー(イギリスの経済学者、『スモール・イズ・ビューティフル』の著者)とガンジーの思想を引き継ぎ、シューマッハー・カレッジを設立。また、すべての人のための公正な未来を追求する教育慈善団体「The Resurgence Trust」を設立し、社会変革雑誌「リサージェンス誌」の主幹を務める。その他にも、ポッドキャストやラジオ、テレビ番組に定期的に出演。リチャード・ドーキンス、ラッセル・ブランド、アニー・レノックスのインタビューを受けたほか、ラジオ4の「Desert Island Discs」、「Thought for the Day」、「Midweek」にゲストとして出演。また、BBC2のドキュメンタリー番組「Natural World」では、360万人が視聴した。国際的な講演者、作家としても高く評価されており、サティッシュの自叙伝は5万部以上の売り上げを記録し、世界中の人々に変化をもたらした。80代になる現在も、生態系の再生、社会的正義、精神的充足のためのキャンペーンに人生を捧げている。著書に『エレガント・シンプリシティ』(辻信一[訳]、NHK出版)などがある。