竹倉史人

たけくら・ふみと

人類学者・独立研究者
武蔵野美術大学映像学科を中退後、東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。その後、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満期退学。 人間の知性から宗教性を排除することで成立した近代的学問は、公共空間から呪術を追放し、神学の権威を封印することで人類社会に大きな繁栄をもたらした。しかし、今度はこの知性の様式が人類を危機に晒し、我々のQOLを低下させている。 未来社会の構築には、人類が活用してきた〈神話的心性〉の機能を再評価し、環境世界との調和をもたらす宇宙的な〈生命感覚〉の回復が不可欠であると考えている。 著書に『土偶を読む』(晶文社、2021)、『輪廻転生:〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語』(講談社、2015)など。