稲葉俊郎

いなば・としろう

1979年熊本生まれ。医師、医学博士、東京大学医学部付属病院循環器内科助教(2014-2020年)を経て、2020年4月より軽井沢病院総合診療科医長、信州大学社会基盤研究所特任准教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員、東北芸術工科大学客員教授を兼任(山形ビエンナーレ2020、2022芸術監督就任)。2022年4月より軽井沢病院長。在宅医療、山岳医療にも従事。未来の医療と社会の創発のため、あらゆる分野との接点を探る対話を積極的に行っている。単著『いのちを呼びさますもの』(2017年)、『いのちはのちのいのちへ』(2020年)(アノニマ・スタジオ)、『ころころするからだ』(2018年、春秋社)、『からだとこころの健康学』(2019年、NHK出版)、『いのちの居場所』(2022年、扶桑社)など。

HP:https://www.toshiroinaba.com/

玉置妙憂

たまおき・みょうゆう

看護師・僧侶・スピリチュアルケア師・ケアマネ-ジャー・看護教員。東京都中野区生まれ。専修大学法学部卒業。その後、看護師、看護教員の免許を取得。自身の夫の“自然死”という死にざまがあまりに美しかったことから開眼し出家。高野山にて修行をつみ高野山真言宗僧侶となる。現在は、現役の看護師として緩和ケア病棟に勤めるかたわら、院外では、非営利一般社団法人大慈学苑代表として活動している。朝日新聞、読売新聞はじめ新聞各紙及び週刊誌等に執筆多数。NHK・クローズアップ現代(2019年4月放送)他、テレビへの出演多数。

大慈学苑公式HP https://myouyu.net/

シェリー・ティギェルスキー

Shelly Tygielski

フォーチュン1000にランクインする大手企業の管理職を務めた後、マインドフルネスとレジリエンスの講師として、学校、NPO、企業などで講演を行う。社会活動家であり、「社会参画型マインドフルネス」のリーダーの一人でもある。新型コロナウィルスのパンデミック発生後にグローバルな草の根相互援助コミュニティ「Pandemic of Love」を創設し、200万人以上の人々と6200万ドル以上の直接援助を結びつけてきた。著作の『Sit Down to Rise Up』(日本語未訳)は世界中で高い評価を受けている。セルフケアとレジリエンスの実践を、世界規模で、特に弱い立場の人々に教えている。最近はポーランドのウクライナ国境に出向き、Airbnbと提携した大規模な救援活動を行っている。

ジョン・カバット・ジン

Jon Kabat-Zinn

1944年アメリカ、ニューヨークに生まれる。1964年ハバーフォード・カレッジ(ペンシルバニア州)にて、理学士取得。1971年マサチューセッツ工科大学にて、分子生物学博士号取得。現在、マサチューセッツ大学医学部準教授。マサチューセッツ大学メディカル・センターのストレス・クリニックの創設者であり、現在も彼の開発した「ストレス対処およびリラクセーション・プログラム」の指導にあたっている。慢性的な痛みやストレスをもった患者に対して注意集中力を高める瞑想を使うこの方法は、国際的にも定評がある。

平間遊心

ひらま・ゆうしん

1991年生まれ。東京都墨田区出身。立教大学福祉学部を卒業後、兵庫県安泰寺で出家得度。三年間の修行の後、大本山永平寺に一年間安居。現在はネット上で仏教実践についての情報発信を行うと同時に各地で坐禅会、摂心などを開催する。仏教実践についてのHP「仏教のアレ」主催。

倉島隆行

くらしま・りゅうぎょう

1977年生まれ。三重県津市出身。四天王寺第54世住職、愛知学院大学文学部卒。大本山永平寺にて2年間修行後フランス・ドイツにて参禅修行する。帰国後、メンタルケアとしての坐禅会を開催し、毎週日曜日の坐禅会や電話予約でいつでも坐れる禅体験を約20年続ける。2007年ダライ・ラマ法王を伊勢に招く委員会に参加し、宗教の枠を超えた「伊勢国際宗教フォーラム」の委員として活動。2018年全国曹洞宗青年会会長就任時に製作・プロデュースした映画「典座―TENZO―」がカンヌ国際映画祭に選出される。全日本仏教青年会理事長として開催した全国大会では仏教とSDGsをテーマとした大規模イベントを開催する。現在は境内に四天王庵を開設し、高齢者の自立支援のための介護施設を運営しながら「禅脳」という予防プログラムを導入して寺院の新たな可能性を求め活動している。

河口智賢

かわぐち・ちけん

1978年生まれ。山梨県都留市出身。禅僧。曹洞宗観音寺住職/曹洞宗耕雲院副住職/NPO法人ぐんないや理事長/株式会社つるエネルギー取締役/チャヤマクロビアンバサダー曹洞宗大本山永平寺にて修行。全日本仏教青年会理事・全国曹洞宗青年会副会長を歴任。坐禅や精進料理など「禅」の魅力を発信する活動に邁進する。主な活動として、オンライン坐禅会・参禅活動・精進料理教室・講演・坐禅とヨガなどのコラボレーション企画・地域食堂(子ども食堂)・未来の寺子屋プロジェクト・耕雲院2.0や雑誌掲載など多岐にわたる。主演作品、映画『典座―TENZO―』(2019)が、第72回カンヌ国際映画祭(2019)批評家週間「特別招待部門」出品、マルセイユ国際映画祭観客賞、その他国際映画祭多数出品。映画発祥の地パリでの劇場公開に至る。